ジャワ舞踊

ジャワのガムランと舞踊
 ガムランは青銅打楽器を中心に編成されたアンサンブルです。ジャワやバリのものが有名ですが、東南アジアに広く存在し、3千年以上の歴史があると言われています。中部ジャワには8世紀頃に建てられた仏教遺跡・ボロブドゥールや同じ頃に建てられたヒンドゥ寺院・プランバナンなど多数の遺跡があります。いくつかの小さなイスラム国家が群雄する時代があり、16世紀末それらを統率するマタラム王朝が創始されました。オランダの東インド会社やオランダ政府に支配されていく過程の中で、マタラム王朝はスラカルタとジョグジャカルタのそれぞれの都にふたつずつ4つの王宮に分裂し、現在に至っています。それぞれの王宮の中では、長い年月をかけてジャワの祖霊信仰やヒンドゥ教を基礎としながらイスラム教をも取り込みながら、宮廷内の音楽家や舞踊家は緻密で繊細な芸術を作り上げていきました。